2025/04/25

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高雄市長補欠選挙、民進党の陳其邁氏が67万票獲得で圧勝

2020/08/17
台湾南部・高雄市で15日、野党・国民党の韓国瑜氏の解職に伴う市長補欠選挙が行われ、与党・民進党から出馬した陳其邁氏(選挙カー前列左の男性)が67万票を獲得して圧勝した。写真は13日の選挙活動の様子。(中央社)
台湾南部・高雄市で15日、野党・国民党の韓国瑜氏の解職に伴う市長補欠選挙が行われた。この選挙には与党・民進党の陳其邁氏、野党・台湾民衆党の呉益政氏、野党・国民党の李眉蓁女史の3人が出馬。投開票の結果、与党・民進党の陳其邁氏が67万票を獲得して圧勝した。陳其邁氏は同日午後6時15分ごろ勝利宣言を行い、「今日から高雄の希望が始まる」と述べた。また、(1)高雄市の産業構造の転換、(2)雇用の創出、(3)重大交通インフラの建設、(4)大気汚染の改善に優先的に取り組むと述べた。陳其邁氏の高雄市長としての任期は約2年4か月となる。
 
陳其邁氏は2018年に行われた高雄市長選挙で、対抗馬の野党・国民党の韓国瑜氏に負けて落選した。しかし、今年6月6日、住民投票によって韓国瑜市長のリコールが成立。韓国瑜氏は1994年に直轄市の市長の直接選挙が行われるようになって以来、初めてリコールで罷免された市長となった。
 
中央選挙委員会の統計によると、今回の高雄市長補欠選挙の有権者数は230万1,597人で、そのうち実際に投票したのは96万2,826人。投票率は41.83%だった。それぞれの候補者の得票数と得票率は以下のとおり。
 
陳其邁(民進党)   67万1,804票/70.03%
呉益政(台湾民衆党) 3万8,960票/4.06%
李眉蓁(国民党)   24万8,478票/25.9%
 
なお、陳其邁氏の得票率70.03%は、高雄市長選挙始まって以来の最高となった。これまでの最高は陳菊女史(民進党)が2014年の選挙で記録した68.08%だった。
 
また、陳其邁氏は高雄市の38の行政区のうち、茂林区、桃源区、那瑪夏区の3つで国民党の李眉蓁女史に負けたが、それ以外はすべてトップの得票数を獲得。とりわけ阿蓮区では77.69%の得票率で圧勝した。
 
 

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